ともだちの家で夕飯。
6年生の頃だったでしょうか、
友達(以下、T君)の家に「お呼ばれ」されて、夕飯をご馳走になりました。
私が「食が細い」「好き嫌いが多い」ことは、T君を通じて、
T君のお母さんにも伝わっていたようで、
夕飯は「カレーライス」でした。
そういえば、数日前にT君から好物を聞かれたような記憶があります。、
T君と私は、「盤ゲームの自作」にハマッていました。
私の作った「戦争ゲーム」がT君に好評で、二人で盛り上がってましたが、
1階から漂うカレーの香りに負けて、
「ごはんよ」の声がかかる前、ややフライング気味に食卓に着きました。
コドモとはいえ、もう6年生ですので、
私にもそれなりの社交性が身に付きつつありました。
「オヨバレのときは、出された料理を美味しそうに頂くこと」、
「時折、ウツワなんかを褒めること」、
終盤で、「ウチのより美味しい!」という決め台詞を使うこと(使いすぎてはいけない)、
その決め台詞より、何より有効なのが、
「おかわり!」という一言であること・・。
その辺のツボは、しっかり押さえてあります。
T君のお母さんが、カレーライスを配膳してくれました。
大好物のカレーですし、オナカも減っていたので、
私には自信がありました。
しかし、私の自信を脅かす存在が、カレー皿の横に・・。
ラッキョウです。
私の家では、カレーには福神漬けと決まっておりまして、
ごく稀に、母がカレーに添えていたとき、食べてみたんですが、
どうにも、あの甘みと食感がニガテで、ずーっと避けていました。
薬味を、別皿に用意してくれれば、まだ良いのですが、
T君の家は無類のラッキョウ好きと見えて、
カレーライスの横に、大振りなヤツが7,8個くらいゴロゴロ・・。
ラッキョウを横目で睨みつつ、カレーライスを半分ほど食べ進んだ頃、
T君が早くも、「おかわり」を宣言しました。
これはいけません。おかわりコールはオヨバレされたほうが先にするのがルールです。
このままでは、「らざーろ君は食が細い子」というイメージを払拭することが出来ません。
そういえば、いいカンジの白いベーカー皿を褒めるのも忘れてました。
ラッキョウを一気に口に入れ、「これは、ちょっと生状態の、タマネギなんだ。」、
と自分に言い聞かせ、(タマネギは大好物でした。)カレーで流し込みました。
「おかわり!」
二皿目のカレーライスに添えられたラッキョウは、なぜか控えめでしたが、
私には、若干、心の余裕が生まれました。
「このお皿、いいなぁ。」なんて言いつつ、
今度はちゃんとラッキョウとカレーを交互に味わい、
「おや、これもなかなか・・。」と思うことが出来たのです。
「食わず嫌い直し」には、友達の家で食事するのが一番ですね。
ゴチソウサマのあとは、決め台詞です。
「ウチのラッキョウより美味しかった。」
褒めるところを間違えました。
さて、ふたつ前の、「奥さまは魔女」の記事に、
「最初にコメントしたヒトは、この料理を作りたくなる呪文」
をかけておきました。
ではご覧ください、もーりーさんの、「ハンガリアン・グーラッシュ」。
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