メモ#0280:
私だって、一年中、夜食やファイターズのことばかりを考えているわけではありません。
たまには映画も見るのです。
メジャー作品もいいですが、今回は、
2010年インスブルック映画祭で「
観客賞」を受賞した作品を
観に行ってきました。
今日のメモは長いので、サクッとスルーしていただいて結構です。
読みたい「あなた」にだけ書いてます。しかも、作品の内容は地味ですし・・。
以下はレビューですが、
ネタバレはありません。
『嘘は罪』2009年アメリカ作品。監督:ハンス・リード
出演 マキシミリアン・ライアン
エセル・ルロイ
アン・リッター
原作 ウィリアム・C・シャーウッド『As Good As The Truth』
脚色 ハンス・リード
ラルフ・デイリー
コールセンターに勤めるロン(マキシミリアン・ライアン)は、
得意の口八丁手八丁で、電話相手を「契約オペレーターに繋ぐ率」で表彰され、
会社からボーナスと長期休暇をもらいます。
そのことを、行きつけの安食堂で自慢するロンですが、
店のウェイトレスであり、幼馴染のサラ(エセル・ルロイ)は快く思っていません。
軽くたしなめるサラですが、ロンは意に介しません。
ロンがバカンスへ出発する日、いつものようにサラの店でチーズバーガーをパクついていたところ、
店のオーナーが、
「サラ、緊急事態だ!」と叫びます。
彼女の「生みのお母さん」が危篤だとの連絡が入ります。
サラは、疎遠である生みの親を見取ることを葛藤します。
この場面での、オーナーや他の常連客の会話が非常に面白かったですね。
原作では、もっと直接的に描かれているんですが、
「ロンが実はサラのことを好きなこと」
「ロンのバカンス先の途中に、サラのお母さんの家があること」
「サラも、じつはロンのことを気にかけていること」
などが、会話の中でさりげなく解る仕組みです。
さすが、脚色も担当したリード監督、このあたりがニクイです。
かつて『子どもの日常』で鮮烈なデビューを果たした彼は、
ここでも、得意の「引き・長回し」の手法を駆使します。
その手法ばっかりだと飽きますが、この場面ではそれが生きます。
豪遊バカンスのはずが、サラを乗せての「お見舞い」になってしまったロン、
当然、気分は浮きません。
道中ケンカばかりですが、時折、自らの「口八丁」に反省めいた言葉がふいに出たりします。
「さあ仲直り」、と、観客が思ったタイミングで、
謎のヒッチハイク少女、スーザン(アン・リッター)が登場します。
この子が上手かった!
正直、登場した瞬間は、
「なんてメンコクナイ娘だろう」と思いましたが、
彼女が、「嘘の衣」を一枚ずつ脱いでいくうちに、
徐々に、可愛くなっていくのです。
それにつられるように、ロン、そしてサラまでが、
語ることのできなかった「嘘の衣」を脱いでいきます。
・・・・ここからが、ストーリーのヤマですが、
すべて書くのは野暮というものでしょう。
是非皆さん、続きは
夢の中でご覧になってください。
・・・・・スイマセン。全部私の
夢の中の創作です。
誰ですか、マキシミリアン・ライアンって・・。
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