メモ#0632:
夕食、というか、「晩酌」と言ったほうが正しいですね、
その時間中の出来事です。
あ、母が「
生サラミ」をパクパク食べている。
あれ、そんなにお好きでしたっけ?
「あら、知らなかった?」
知りませんでしたよ。
第一、らざーろ母といえば、「お肉要らない系女子」として、一部で有名(?)、
ふたりで「さんぱち」に行こうものなら、私のラーメンは一気に、
「チャーシュー6枚乗せ。」に変身してしまうのです。
そんな母が、
生サラミをバクバクと。
しかも、サラミといえば、
数ある食肉加工品の中でも、「
豚の脂の存在感」が、
ひときわ感じられる食品です。
本来なら、母が一番ニガテなはず・・・。
どうやら、どこかの会合か何かで、割りと高級なサラミを食べて以来、
好物の仲間入りをしたようです。
うーむ、いつの間にそんな会合に。
まさか仮面などをつけてなかったでしょうね。
今までにも、何度か「食べ物の好き嫌い」について書きましたが、
母のような例は「幸運」と言うべきでしょう。
『初めて食べたものが、普段はあまり食指が動かないのだが、非常に質のよいものであった。結果、好物になった。』
一方で、
『初めて食べたものが、たまたま、鮮度の悪いもの、若しくは体調が悪い時であった。結果、ニガテになった。』
このような例は、私の周りにも数多く見られます。
さて、私はといえば、実は、「焼いてないサラミ」、若干、苦手なのです。
私は、子供の頃からお肉大好きオコサマだったのですが、
なにしろ母が、お肉がニガテなもので、
食卓にお肉が上る回数は、おそらく、当時の一般的家庭の平均より、
若干低かったのではないでしょうか。
あるとき、父がオツマミとして「ベビーサラミ」を買って来ました。
「らざーろ、これ食ってみれ、うまいぞ。」
あ、うまい!おにくだおにくだ!
「あんまり食べ過ぎるなよ。」
ウンわかった。じゃあもうひとつだけ。
もうひとつ、もうひとつ・・・。
翌日、胸焼けした私は、マーライオンのように(以下略)。
そんなわけで、私にとって、「サラミ」は、
長い間、「ニガテな食べ物」だったのです。
件の出来事から数年。
私にとって、ニガテ克服の幸運な出来事が起こりました。
雪印の「冷凍ピザ」です。
焼かれたサラミの美味いこと!
チーズとの相性が素晴らしいこと!
いっぺんに、この、
「ピザに乗っている丸いやつ」が好きになりました。
そうです、私にとっての幸運は、
「それが、サラミである。」ということを、知らなかったことです。
当時の私は、「ベビーサラミ」状のものが、サラミであると認識していました。
あの、冷凍ピザに乗っているものが、「サラミだよ」と、
誰かに知らされていたなら、
ひょっとすると私は、今頃、「ピザ嫌い」になっていたかもしれません。
焼かれたサラミによって、私の「サラミ嫌い」は克服されました。
ただ、正直に告白すると、
「焼かれてないサラミ」、いまだに、少々ニガテです・・。
そんなことを思い出しながら、晩酌は続きます。
「あら、サラミ食べないの?美味しいわよ。」
食べますとも。
もちろん、焼いてから。
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