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第1888回「○○狩り行った事ある?」

メモ#1039:

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当伊田です今日のテーマは「○○狩り行った事ある?」です。最近はすっかり涼しくなって、本当に秋がきたー!って感じですね秋といえばみなさん 狩の季節じゃないですか~りんご狩り、ぶどう狩り、梨狩り、紅葉狩り、栗拾い...最後はちょっと違いますが、似たようなものですよね私は梨が大好きなので、一度梨狩りに行ってみたいと思っているんですが思っているだけで何年も経っ...
FC2 トラックバックテーマ:「○○狩り行った事ある?」



ありますとも。

私の年齢のドサンコにとっては、
やはり、「ザンギ狩り」が一番の思い出です。

「ザンギ獲り」という表現もありますが、
それはあくまで、幼生のザンギを捕まえる、いわば、子供の遊びです。
小学校の2年生くらいまでは、私はもっぱら、「ザンギ獲り」で、
「狩り」に行く兄の姿を羨ましく思ったものです。

野生のザンギ、特に、子育て期間中のそれは大変に気性が荒く、
ある程度の怪我などは覚悟が必要です。

出陣に際しては、
「ザンギグローブ」「ザンギゴーグル」などの装着が必要なのですが、
一般家庭の子供たちは、水中メガネや軍手などで間に合わせていました。

あの見た目で、ザンギはなかなか賢いヤツで、
営巣地に近づくと、「見張りザンギ」が「ギャーギャー」とけたたましく鳴き出します。

「兵隊ザンギ」と呼ばれる(もっとも、その呼び名は私たちが勝手に決めたもので、学術的には『働きザンギ』と呼ぶようです。)、若いオスのザンギが襲来します。

それは、私が5年生になってはじめて参加した、「ザンギ狩り」でのことです・・・。




「うわあぁー!!」
「どうしたの?、らざーろ君!」小川君が近寄ります。
「足を、足を噛まれたよう・・。」
「わぁ、これは大変だ。」藤井君が救急箱を取り出します。

私の周りに友人達が集まります。
しかし、これで狩を中止するなど、私のプライドが許しません。
それに、みんなは3年生か4年生の時に、「初狩り」を経験しているのに、
私はやっと、5年生での狩り・・。意地でも、せめて一匹くらいは持って帰らなければ、
学校で何を言われるかわかりません。
おそらく、血を吸われたのでしょう。
徐々に、意識が遠のいていった、私・・。




『あら、〇〇さんチのらざーろ君って、五年生にもなって、ザンギ狩りに失敗したそうですわよ。』
『まぁ、あの子は華奢ですからねぇ、親御さんも、無理させたんでしょうけれど・・。』
『ところで奥様、明日から大国屋のバーゲンですわよ。』
『あら大変。お金をおろしておかないと。』
『〇〇さんの奥さんも、来るのかしら?』
『きっと、らざーろ君の介抱でそれどこれではないはずよ。』
『それもそうね、オホホホホ。』
『オホホホホ。』

うるさーい!!
はっ。

意識が戻りました。吸われた血も少量だったようです。

「大丈夫?らざーろ君。」

もちろん大丈夫だよ。さあ、行こう、と、私は力強く答えたのでした。
足は痛かったのですが(その時の傷は、今でも・・)、痛みよりも、狩りへの集中力が高まっていました。

しかし残念ながら、その時の狩りの収穫はゼロでした。
なかなか、小説のようにはうまく行かないものです。

私たちが目指した営巣地では、
すでに子育ての季節を過ぎ、ザンギたちが北へと移動したあとだったのです。




「じゃあみんな、気をつけてね。」
「うん。早く終わったから、お母さんに怒られずに済みそうだよ。」
あはは。じゃぁ、みんな、またね。きょうは、ゴメンね。

とぼとぼと、帰る私。
ああ、結局、一匹も捕まえられなかったなぁ。
そういえばお父さんが、
『いいか、らざーろ、ザンギ狩りに行く時は、まずは自分の安全を考えるんだぞ。
 一匹も捕まえられなくても、お前が無事ならそれで良い。』
と、言っていたなあ。
でも、本当に一匹も捕まえられなかったと知ったら、
お父さん、がっかりするだろうなぁ・・。

あと、こんなことも言っていたっけ。

『いいか、らざーろ。ズボンは大き目のものを履いて行け。
 そして、裾を折り返しておくんだ。イイコトがあるかもしれないぞ。』

ズボンの裾・・・。
そういえば、濡れたこと以上に、なんか、重いぞ・・。

あ!折り返したところに、ザンギが!!

なんと、足を噛んだあのザンギ、
その後のドタバタのせいで、ズボンの裾を折り返した溝で息絶えていたのでした。




多くの仲間が北へ旅立ったあとの、「遅れザンギ」。
大抵は老齢で、ザンギ猟師は見向きもしません。小さくて、硬いからです。
しかし、それでも、ザンギはザンギです。

「今夜は、らざーろが初めて獲った、ザンギのから揚げよ」
母が、必要以上に嬉しそうに、小さな皿に盛った、ほんの数個の、『ザンギのから揚げ』を食卓に。

「おお、美味そうだなー。」と、父。美味くないことは知っているはずです。

「わぁ、今日はゴチソウだね。」と、いつも私のドンクサイ行動を馬鹿にする、兄までもが。

あの時のザンギの味・・・。
そうですね、涙の味がしました。
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